水廻り工事の注意点




Fiona Stuart-ClarkによるPixabayからの画像

漏水するのは配管が古いから

配管は出来る限り取り替える

キッチンの取り換えや浴室改修などをするとき既存の配管をそのまま使い、機器類だけを交換するような工事をしてないでしょうか。
見積もり金額が安いからと言ってそのような工事をするのはお勧めできません。
器具が古くなれば漏水のリスクが高まるのと同じように、給水や給湯などの配管材料も年月と共に漏水のリスクが高くなります。
機器類を取り替えたり水廻りの工事をする場合は、できる限り配管も交換しておくほうが無難です。

給湯器を取り替えるときの注意点

特に給湯器を取り替える時は注意が必要です。
今まで使っていた貯湯式(湯を貯めて沸かすタイプ)の給湯器から直圧式(瞬間湯沸かし器タイプ)に交換する場合、配管にかかる圧力が何倍にもなるので古い配管だと大きなリスクとなります。
古いタイプの配管でトラブルが多いのは、特にエルボやソケットと言われる配管継手からの漏水です。

現在の給水管や給湯管は架橋ポリエチレン管などのチューブ状の管が主流で、エルボやソケットなどの継手自体を最小限しか使わずに工事をすることができます。
しかしそれまでに使われていた配管に多いのは塩ビ管や鋼管でした。
塩ビ管や鋼管は思うように曲げられないため、エルボ継手などを多用する必要がありました。塩ビ管の場合は専用のノリで接着し、鋼管はネジを切って配管工事をするため、どうしてもその部分が弱くなり、古くなるほど漏水のリスクも高くなってきます。

水や湯の配管は人間の血管と同じ

水廻り工事をする時は必ず配管の説明を受け、漏水のリスクを最小限まで避けるよう心掛けて下さい。
金額が安いからとお任せ工事をすると、後で漏水した場合はそれ以上の負担になって帰ってくる可能性があります。
鋼管で配管されたものには、古くなくてもマクロセル腐食と言われるような原因で継手以外から穴が開く場合もあります。
水や湯の配管は人間の血管と同じで、初期のトラブルで直しておかないと大変な事になりかねないので、何か違和感を感じたらすぐに調べてみる方が被害も最小限で抑えられます。

次回には自分で出来る漏水調査を紹介します。