ユニットバスを選ぶポイント




LIXILショールーム

ユニットバスはエコ商品

毎日使う浴室でリクエストが多いのは掃除の容易さだろうと思います。
更に近年屋内での事故も増え、温度差バリアフリーなどの観点から言えば暖かい浴室を希望される方が増えてきています。

特にタイル張りの浴室は寒く、土台などに水が廻り腐食すると言ったこともあります。
そう言った事情で最近ユニットバスに改修される方が多くなったことから、メーカー各社も掃除が容易で断熱に優れた商品の開発に力を入れています。
今回はそんなユニットバスを選ぶ場合に、失敗しないための注意点を書いてみます。

ユニットバスを選ぶためにメーカーのショールームに行くと、タイプ別に数台が展示してありスタッフの説明を受けることになります。
選ぶタイプとは大きさとランクになりますが、大きさに関しては自分の家に入るプランで設定されたものです。

浴槽位置やドア位置によっても商品が変わることもあるので、ショールームへ行くときはプラン平面図を持って行くのが必須です。
ランクを選ぶ場合は前回の「ショールーム利用の注意点」でも触れましたが、予算を考えながら選らばないと見ればいいものがほしくなるものです。

※参考記事
ショールーム利用の注意点

ユニットバス本体と浴室乾燥暖房機や水栓金具の寿命は違う

特に浴室暖房乾燥機やサーモスタットシャワー付き混合栓などは、オプションで高額商品を選ぶと故障して取り替える時になって思わぬ負担になることがあります。

ユニットバス自体は20年以上使えますが、浴室乾燥暖房機や混合栓などの寿命は10年と考えていたほうが無難です。

LIXIL アライズ

選ぶ時の注意点は掃除の容易さ

普段掃除をすることになる排水溝廻りはどのメーカーによっていろんな方法で改善されていますが、湯垢、水垢や青石鹸と言われる給湯器の銅管と湯垢や石鹸と反応してできる浴槽の青い汚れなどがつかない商品はまだ開発されていません。

そこで汚れがついても目立ちやすいものと目立ちにくいものの、どちらを選択するかと言う事になります。
掃除が大好きな方はかえって目立つものを選択するべきでしょうし、掃除が苦手な方は目立ちにくいものを選ばれるほうがいいでしょう。
目立つ、目立ちにくいの判断はと言うと色です。

例えば白い浴槽はきれいですが、水面付近に青石鹸が付着するとよく目立ちます。
カウンターや浴槽横のエプロンなどに黒を選択すると高級感があり、引き締まって見えるので年齢の高い方には人気がありますが、湯垢がつくと白よりはるかに目立ちます。
今では見かけなくなりましたが、以前は鏡の曇り止めに電気の熱を利用した商品がありました。

鏡に熱を加えることにより曇りを防止していたのですが、水分だけが早く蒸発し、カルキ成分だけが鏡に付着したまま残るので早期に見るも無残な鏡に変貌してしまったと言った事がありました。

故障率の高い物は避ける

ユニットバス入り口の扉は基本が折り戸で開き戸や引き戸はオプションになっているメーカーがほとんどですが、折り戸は構造が複雑なことから故障率も高いのが現状です。
使用頻度や使い方にも関係するので、特に子どもや高齢者が使う場合に折り戸は不向きと考える方がいいのではないでしょうか。

浴室の窓を選ぶ場合も以前よく見かけたジャロジーは不適当です。
窓を閉めたまま風を通すには適していますが、これも構造が複雑なので故障率が高く断熱性に弱いと言えます。
更に窓の大きさでも断熱性が変わってくるので、「浴室の窓は小さいほうが暖かい」と思って選んで下さい。

省エネ効果の高い商品を選ぶ

家庭で使用する湯の量で最も多いのは風呂なので、節約を考えるにはもってこいなのがユニットバスと言えます。

ユニットバスは省エネの宝庫と言ってもいいくらいです。

ユニットバスの浴槽は大きいので湯の量も多くなりますが、浴槽の中に段差のあるタイプの商品なら一日35リットル(リクシルアライズの場合)の節約になります。
1ヶ月に1,000リットル(1年で12トン)の水と、湯を沸かすための燃料費の削減に繋がります。
また高齢者の場合は浮力で体が安定しないので、これがあれば足を掛けることで事故防止にも役立ちます。
シャワーも湯を多く必要とするのでこまめに止めることで節約できます。
それに役立つのがスイッチ付きのシャワーヘッドなのでオプション追加しても省エネ効果は上がります。
更に断熱蓋にすると湯も冷めにくくなります。
ユニットバスは毎日使うからこそ、掃除が容易で暖かくエコに優れた商品をお勧めします。