部屋のリ・メイクを楽しむ




土壁の部屋と使われていない部屋をリメイク

今、我が家も2階の二部屋を模様替えリフォーム中なのですが、一部屋は古くなった和室でもう一部屋は少し広めの物置と化した洋室です。
和室の用途は次男が里帰りした時用に私の独断でアジアンチックに改修中で、洋室の用途は2階リビングにしようと妻と娘が好き勝手にリモデルしています。
もちろん大工さんや内装屋さんに来ていただいていますが、指示は私たちが好き放題に出しています。
リ・モデルと言うよりリ・メイクと言った方がしっくりくるような改修工事ですが、予算重視のため職人さんには他の仕事が空いた時にお願いしています。
通常工事なら1週間くらいの工期で仕上がるところを、1ヶ月は掛かりそうですが納得済みです。

土壁の和室をリメイク

現在のハウスメーカーが建てる家のほとんどは大壁(オオカベ)と言われる柱の見えないクロスで覆われた部屋ですが、我が家は工務店の大工さんが建てた家で、和室には真壁(シンカベ)という無垢の柱が見える作りになっています。
無垢の柱には関東から南のほとんどにヒノキ材が使われていますが、東北地方に行くとヒノキが育たないため杉が使われています。
昭和時代、無垢のヒノキ材は表面の木質が一定で綺麗だと言われ、節のない部分を見せるように好んで使われてきました。
しかし無塗装の無垢材なので年数と共に日に焼けたり汚れたりして、今となっては決して綺麗だとは思えない状況になっている柱も多く目にしますが、我が家も例外ではありません。
この部屋は北西を向いていて本来なら白を基調としたクロスでも貼って明るい部屋にしたいところではありますが、年に数回しか帰って来ない次男の里帰り用なので、逆に「落ち着く一風変わった部屋」をテーマにチャレンジしています。

工事内容は「和天」というプリント合板天井を落として、9.5㎜ボードを吊り直して貼り、クロス仕上げの予定で、現状の土壁はシーラー処理後パテで処理してクロス仕上げを予定しています。
クロスを貼るまでにやっておかなければならないのが柱の塗装工事です。
50年ほど前にこの家を建てた大工さん(もう亡くなられている)が見られたら「何てことするんだ、せっかくのヒノキが台無しになる」とお叱りを受けそうですが、心を鬼にして私の好きな黒(実際には白を少し加えた墨色)を塗りました。
当時の古い引違い戸も同じ黒をDIY塗装して、大工さんにお願いしてレールと戸車を装着していただいたらそれは雰囲気のいい軽い建具に蘇りました。
本来は建具屋さんにお願いしなければならない仕事なわけですが、いつもお世話になっているよしみでお願いすると快く戸車を付けて下さいました。
リフォームに優れた多能工な大工さんならではの仕事ぶりです。(建具屋さんにお願いして下さいと断られても仕方ない仕事)
床の畳は一度表替えしているのでもう少し使えるのですが、問題は昭和感満載の傷んで汚れた押し入れの襖をどうするか迷っています。

このように塗装とクロスでリフォームするだけで見違えるような部屋にすることができます。
かえって現在的な大壁をクロスだけ貼りかえてリフォームするより、柱がある分インパクトがあって部屋のデザインに変化を持たすことができます。
ただ、今リメイクしている部屋は昭和に多く作られた6帖と言うやや狭い部屋で、味わいのある雑貨を置いて飾るほどのスペースもありません。
できればその分アジアンテイストな照明器具でも取り付けたいところです。
6帖和室改修前
    

※完成記事 昭和の和室をリフォームしてみた
https://reform.saigayumelife.site/2019/04/12/post-1466/

スポンサーリンク
ネコと愉しむインテリアショップ【uminecco(ウミネッコ)】

使われていない部屋をリメイク

二十数年前に増築した2階の12.5帖の真四角の洋室ですが、子どもが自立した後は物置部屋と化し、出入りすることもなかった部屋をたまに帰ってくる孫の遊び場を兼ねたリビングにしたいと、妻が言い出したのを切っ掛けにリフォームすることになりました。

以前物を置くためにDIYで作っていたロフトも利用し、そのロフトの下に本棚を設置すると言うので、コーナーがホコリ溜めにならないよう助言して柱もどきを大工さんにお願いして作って頂きました。
こうすることで納まりが良く掃除も容易になりますが、本棚を新規購入すると言うのでそれなら大工さんが来られる前に本棚の発注をかけて寸法を決定しておかなければ柱もどきの寸法も決めることができません。
これは本棚の奥行より少しだけ柱の一辺を大きくするためで、小さ過ぎず大き過ぎない寸法で仕上げるためなのです。
また、本棚の上部もホコリ溜めにならないよう埋めて頂くようにお願いしました。

この部屋のデザインや仕上げに私は関わらないと最初から言っているので妻が主体でクロスの色などを決めていますが、「これどう?あれは?」などと娘の意見も聞きながら楽しんでいます。
例え夫婦でも親子でもそれぞれの価値観や好みは違うので私が口を挟むと面白くなくなるからです。
自分の好きな色やデザインでリメイクしてこそ、楽しいリフォームになり納得できるので物づくりの楽しさも味わうことができると言うものです。
12.5帖洋室改修前
    

リフォーム業者に全てお任せにしたり設計士にお任せした場合は、このような楽しみ方はできません。
自分で決めたデザインであったり仕上がりは、たとえそれが失敗であったり少し妙であっても納得できるものです。

※完成記事 量販家具を造作家具のようにリフォームで使う利点
https://reform.saigayumelife.site/2019/05/11/post-1482/