二段ベッドと古材をDIYでリメイク




二段ベッドをベンチにDIYリメイク


もう必要なくなってから長い時間が経ち、解体された状態で倉庫の奥に眠っていた二段ベッドを処分しようと出して見ました。

久しぶりにそのベッドを見ると木製でかなりしっかりした作りになっていて、それぞれの部材も頑丈で捨てるには惜しいと感じたのです。
そこで考えた末に思いついたのが、テラスベンチにリメイクすることでした。

たまたまその前に古材(古い板)で作ったテーブルにホームセンターで購入したベンチを一つ置いていたのですが、ゴールデンウィークに子どもたちが帰ってくればベンチが足らないと思っていたところでした。

時間をかけずに出来るだけ簡単にベンチに加工しようと思い、二段ベッドをそのままのカットし、足らない部分だけを継ぎ足すことにしました。

結局継ぎ足したのはベンチの脚になる部分だけで、座面はカットして残ったサイドフレームの部材で補いました。
完成した二人掛けベンチの幅は95㎝(ベッドの既存寸法)で奥行が45㎝、座面の高さが42㎝です。

継ぎ足した脚の材料は倉庫の中に転がっていた木材などで、加工する道具も揃っていないためクウォリティーには残念な感もありますが、大人二人が座ってもビクともしない頑丈な出来で仕上がりました。

DIYは物づくりの楽しみにあるので、この二段ベッドを捨てたと考えれば何倍も楽しめたことになります。

前に作った古材をリメイクしたテーブルにも色が合っていないこともあり、もう一度リメイクする余地が残されています。
今度はサンドペーパーで既存の塗装を落としてテーブルに合った色で再塗装したり、継ぎ足した脚を加工して見栄えをよくしようと考えています。

古材をリメイクしたテーブルで新発見(伐採して100年以上経過した古材から脂(やに)が噴出した)

この古材は昔の家の上り段(式台)として使われていた板で、おそらく100年以上前に伐採された松の木です。
その古材が使われていた家を解体してからでも50年(半世紀)経ちますが、取り外した姿のまま倉庫の奥に置いてあった無垢の板でした。
幅38㎝で長さは約2m、厚み5㎝のその板を二枚にカットし虫が入っていた部分も切り落として使ったのですが、新しく発見出来たことがありました。

今までリフォームプランをしてきた経験上、古材をリフォームでリメイクすることは多くありました。
特にケヤキ材などは高価なため捨てずに再利用することは稀ではありません。
伐採から100年以上経過したヒノキの古材はその間に自然乾燥してこれ以上狂うことはないと考えがちですが、半分に切ってカンナを掛け塗装をすればその時点から新しい反り(そり)や狂い、割れが生じ始めます。

リフォームの仕事で古材を扱うのは大概が大黒柱や式台に使われていたケヤキ材や床柱で使われる黒檀などの高価な無垢材です。

今回自宅のDIYということでキクイムシの入った値打ちもない松の古材を加工してみて驚いたのは、今までまったく出てきていなかった松脂(まつやに)が加工してテーブルにした途端に溢れ出すように出て来たことでした。

伐採されて製品として使われていた期間が50年以上、そして役目を終えて倉庫の奥に保管されていた期間が50年以上、その間出てこなかった脂(やに)が急に溢れ出したのは予想外でした。

杉など脂(やに)の少ない木もありますが、やはり脂(やに)と言えば松に多く、構造材でよく使われるパイン(主に北米産の松)の集成材などからも脂が出ることは多くあります。

一般的には伐採して時間が経てば脂(やに)は出なくなると言われていますが、今回のように条件が揃えば伐採して100年以上経っても脂(やに)は噴き出すという事実が新発見だった訳です。

今回行った脂とりの処理は、脂(やに)が噴出している部分をバーナーで熱っすることで脂を強制的に取り出す処理方法です。
急に脂が出て来た理由も、丸鋸で悪い部位を切断したりカンナを掛けたりした上に、デッキテーブルとして太陽の光に直接当てたのが原因だと思われるからです。

バーナーで熱すると木材の中のやにがブクブクと煮えたぎるように出てきます。
木材が燃えて炭化する前に止めなければなりませんが、処理方法はとっても効果的です。
その処理を行ってから松脂が出ることはなくなりましたが、これは屋外だから出来る事です。

バーナーで熱する脂とり方法は、屋内の構造材などでは絶対出来ません。
家が燃えてしまうリスクが大きすぎるからです。

屋内などではエタノールなどで拭き取るようにしましょう。

以前ホームセンターでロフトへ上がるための梯子階段を作るために購入した2×4(ツーバイフォー)のパイン材も設置して2年になりますが、今もなお脂(やに)が出続けています。