キッチンプラン




Pixabayのu_jup1hbnoによる画像です

キッチンを選ぶポイント

キッチンをリフォームする場合、どんなプランが一番適しているのかを考えてみました。
システムキッチンの設置パターンを3通り作り、それぞれのメリットとデメリットを拾ってみます。

上の図は最も多い一般的な16帖のLDKに4人家族の設定です。

アイランドキッチン

・メリットは自由な動線
・デメリットは場所を取る
・掃除好きな人向け

左はアイランドキッチンの図面ですが、他の図面と比べてリビングの面積が狭いのが一番のデメリットです。
システムキッチンの間口も2m40㎝のタイプで他のキッチンより15㎝小さいサイズを入れていますが一般的な2m55㎝サイズを入れると両側に通路は取れません。
小さいサイズのキッチンを選択することで両サイドに70㎝程度の通路を確保することができました。
2間半(5m程度)のスペースがあれば、どんな大きさのアイランドキッチンにしても余裕が持てますが、この場合(2間)は少し窮屈です。
同じ2間でも910モジュールで建てられているものは70㎝の通路は確保できないので注意が必要です。
やはりキッチンをアイランドにしようと思えばキッチンの間口スペースが4.5~5mくらいないとゆったり置くことはできません。
またフラットトップキッチンとはキッチンの天板が大きく平らでカウンターなどがないタイプのキッチンです。
キッチンの天板をいつも綺麗にしていないとリビング側から丸見えなので、片付け上手な人向けのキッチンです。

メリットは動線が自由なことなので、子どもと一緒に料理をするような家族にとっては最高のプランだと思います。

対面キッチン

・メリットは納まりの良さ
・デメリットは限られた動線
・忙しい人向け

真ん中の図面はよくある対面キッチンです。
メリットは右の壁付けキッチンに比べ、カップボード(水屋)やレンジなど家電収納の納まりが良く、作業効率がいいことではないでしょうか。
またキッチンの背面にカウンターを設置することで、リビング側からの目隠しになり朝に片付ける時間もなく、仕事に行かれるような方向けと言えます。
キッチンの片方を壁に付けるので片側通路になりますが、2間のスペースでも一般的な2m55㎝間口のキッチンを余裕で設置できます。

 対面キッチンもアイランドキッチンも後ろにカップボードを設置する場合は窓を取ることが難しくなります。
どうしても窓がほしい場合はカウンター型のカップボードと吊り棚の間などに干渉を避けて取り付けなければなりません。

壁付けキッチン

右の図面は昔からよくある壁付けプランです。

・メリットは無駄がない
・デメリットは孤立感
・狭い家向き

一番のメリットは部屋を広く使えることです。
あえてもう一つメリットを上げると工事費を安く抑えることができることでしょう。
一般的にはフラットトップキッチンは器具自体が高額で対面キッチンの場合はカウンターなどに予算が掛かるので壁付けキッチンに比べると高くなります。

デメリットと言えばリビングに対し、後ろを向いて作業をすることになるので孤立感があることでしょう。
家族との時間を少しでも多く共有したいのなら、このプランは不向きです。

まとめ

最終的には家族との過ごし方を想像してプラン決定することをお勧めします。
対面キッチンの場合、天井から吊るすタイプの吊り戸棚を設置すれば収納力は上がるものの、キッチンの閉鎖感は増すので注意が必要です。

キッチンの吊り棚のような天井から下がっている壁などは部屋を区切り狭く感じ、床から立ち上がっているカウンター壁などは部屋を区切らないので広く感じます。
同じ面積の壁でも目線や錯覚で随分部屋のイメージに影響を与えるので覚えておくと他の部屋でもプランのアイデアとして使えます。

その他でもL字型キッチンや壁付けキッチンにシンクカウンターだけをアイランド型にするプランなどがあるので部屋の面積や形によって検討に加えるのもいいでしょう。