白基調のインテリアに警告(そんな部屋で子どもを育てて大丈夫ですか?)




白過ぎる部屋は落ち着かない!

近年特に若い世代に好まれているホワイトインテリアのお洒落な部屋に人気が高まっています。
しかしその白基調インテリアにデメリットが隠れていることを疑う人は少なく、住宅メーカーでも好んで特集が組まれていたりします。

目次
1. 白い色の好感度は高い
2. 白い家の注意点
3. 白い部屋で子育てをすると情緒に影響する
4. 住宅インテリアのホワイト効果に注意
5. 知らない間に白に侵されていたなんてことはないですか?
6. 白い部屋を落ち着いた部屋にアレンジする方法

1. 白い色の好感度は高い

白のイメージ
・明るい
・解放
・純粋
・軽い
・広い
白から連想されるもの
・ウエディングドレス
・清潔なシャツ
・白衣
・エーゲ海の家
・冬や雪
白の持つイメージや連想されるものは挙げればきりがないほど多くありますが、やはりいい意味の言葉が先行されるので車や家の内装などでも白の人気は上位に上がります。

白い家づくり
やはり年代が若くなるほど白を基調としたデザインを好まれる方は多くなります。
エーゲ海沿岸に並ぶ白い家は憧れと言ってもいいでしょう。
外壁だけではなく、内装の壁や床まで白にこだわる人も少なくありません。
そして年齢が高くなるほど内装に茶系統の濃い色を使って落ち着きを演出する方が増えてきます。
白は若い人の憧れ的使われ方が多いように感じますが、内装を白基調にすれば明るく広い部屋になるのは間違いありません。


2. 白い家の注意点

明るくて清潔感が漂い広く感じる白を基調とした内装仕上げは、同時に落ち着かない部屋になることも間違いありません。
特に壁や天井だけでなく床までも白を使うと目に入る光の量も想像以上に多くなり、日中に長時間いると疲れたのが実感できるほどです。
大袈裟に思われるでしょうが、実際そのような白基調の部屋を作った時に強く感じたことです。
その時はまだ完成したばかりで部屋に何も置いていなかったことでも協調されたようです。


以前にも書きましたが病院の白い壁や天井が認知症を誘発する理由と同じです。
それは老人にとって常に緊張した状態を作り出すもので、落ち着かない精神状態を持続させている理由だろうと考えられます。
特に病院の場合は健康不安や治療の不安(手術や注射など痛い思い)なども重なるためにそのマイナス効果も増幅されると思われますが、若い人の場合はどうでしょう。

3. 白い部屋で子育てをすると情緒に影響する

例えば新婚のご夫婦が家を新築する時、壁や天井、そして床まで白基調のデザインを望まれることはよくあることです。
明るくて清潔感があり、まるでエーゲ海を思わせるような憧れの白い家づくりと考えれば決して珍しいことではないでしょう。
しかし子どもが生まれて、白に囲まれた部屋が与える子育てでの影響まで考える人は少ないと思われます。

先ほどの病院と同じで長い時間を白に囲まれて生活する赤ちゃんを想像して下さい。
知らず知らずのうちに赤ちゃんを緊張状態にしているかも知れません。
赤ちゃんだけではありません。
3歳~5歳くらいの幼児はどうでしょう。
できれば一番情緒を安定させた環境で育てたいと願うのはどの親も同じだと思います。

そんな風に考えて見るとリビングや子ども部屋に白基調は避けた方が無難ではないでしょうか。

当然寝室も同じです。
照明も寝る前は昼白色ではなく、暗めの電球色が好ましいことからも同じことが伺えます。


4. 住宅インテリアのホワイト効果に注意

最新の住宅デザインを雑誌などで見ると、白の印象を素晴らしくいい意味で表現されたものがほとんどです。

白い部屋をアピールする言葉
・白い床は光を反射するので部屋へ入った時とても明るく感じる。
・白基調の部屋に白い家具や雑貨で更にスタイリッシュになる。
・現在的なシンプルでモダンなホワイトインテリア。
・品の良さが強調されたホワイトインテリアは圧迫感がない洗練された空間。
・窓から入る光を反射し部屋全体を明るく演出する白いフロア

このような文章を見れば白イコールお洒落だとか、ホワイトインテリアは明るくスタイリッシュという印象が強まります。
その言葉が偽りだと言っている訳ではありません。
しかし白は緊張感や空虚感を高める落ち着かない色なのです。
一番落ち着きたい空間、仕事から帰って一息つきたい空間、ゆったりまったりくつろぎたい空間がマイホームでなければなりません。

5. 知らない間に白に侵されていたなんてことはないですか?

・家に帰ってもなぜか落ち着かない。
・夫婦喧嘩が多くなった気がする。
・子どもを叱る回数が増えた。
・意味もなくイライラする。
・赤ちゃんの夜泣きがひどい。
・家に居ると落ち着かない。
・赤ちゃんの疳の虫が暴れる。
・幼児が落ち着かない。
・休日でも疲れが取れない。
・不眠症の原因が分からない。
・寝つきが悪い。
・年老いた親の認知症が進んだ。
・なぜかいろんな不安を強く感じる。
・家に居ると目が疲れる。
・情緒が安定せず、いつも苛立っている。
・育児ノイローゼの原因が分からない。

このような原因の全てに白い部屋が関わっているとは言えませんが、影響を与えている可能性は否定できません。


6. 白い部屋を落ち着いた部屋にアレンジする方法

落ち着かないと感じている方や、既に白基調で作ってしまった部屋で子育て中の方には、濃い色の家具や雑貨、カーテンや布を使って緊張感を和らげる部屋にアレンジすることをお勧めします。
例えばいつも置いているリビングのベビーベッドの上の天井は、一般的には白が多いと思われますが、落ち着いた色の布を天井に吊るすなどの工夫をしても赤ちゃんの目に入る光の量は抑えることができます。

部屋の目につくところへ織物雑貨を置いて光を吸収させるような工夫をするだけでも、落ち着いた部屋に近づけることができます。
目にやさしい色を増やすことで緊張感を和らげ、気が付けば不眠症が改善されているといったことに繋がればこんなうれしいことはありません。