水道復旧後トイレが壊れる?注意!




水道復旧後トイレから先に水を出してはいけない理由

台風15号では千葉県を中心に多くの方が被害を受けました。
心よりお見舞い申し上げます。
今も尚、電気や水道の復旧作業が続いていますが、遅れている地域もあり早期の復旧を望むところです。
水道が復旧して一番先にトイレを使うのは止めましょう!

水道復旧が終わり水を出す時の順序

ここから水を出す、その理由

・最初はメータから遠い単純なカランを出す。
・2階の洗面台などを先に出す。
・先に配管の中のエアーを抜くため。
・工事で入った濁った水を抜くため。
・工事で入った小さな砂を抜くため。

ここから先に水を出してはならない

・いきなりトイレの水を出してはならない。
・サーモスタット付き混合栓も後の方がいい。
・シングルレバーの台所も後の方がいい。
・湯を先に出してはならない。

よくある水道復旧に関わるトラブル

近隣で水道工事が行われ復旧する時には水道の配管内に空気が溜まっています。
その空気は水を出そうとしたカランに向かって動いて行きます。
そしてその空気がカランから抜ける時に一瞬大きな圧力が掛かります。

単純なカランなら壊れることは少ないと思われますが、特にトイレの器具などで大きな圧力が掛かればトイレ器具内の配管が壊れ漏水します。
最近のトイレはその圧力に耐えられないことが多いのです。

もう一つは工事で入った小さな砂や濁った水が原因で起こる高額な水栓金具の故障です。
近隣での水道管工事が復旧し最初に水を出す時に、高額な浴室のサーモスタット付きシャワー水洗やキッチンのシングルレバー水栓金具から水を出すと、小さな砂や濁った水をそこへ誘導していることになり故障の原因となります。

同じ理由で湯を先に出すと給湯器の中へ空気や砂、濁った水を誘導することになり故障の原因になります。

災害復旧地域だけではない

家庭の水道メーターは8年ごとに計量法により交換されることになっています。
このメーター交換後も水道の配管の中に空気が入ることは稀ではありません。
このような時も先にトイレを使うと故障や漏水の原因になります。

メーター交換時だけではありません。
もし「水道工事のため断水します」と連絡があればその後の水の出し方にも同じように注意しなければなりません。