収納の扉




収納の扉は選べるのを知ってますか?

折戸や引き違い戸、扉をあえて設けない事もあれば、扉の高さも6尺(1m80㎝)から8尺(2m40㎝)と場所や使い勝手によって決めていくのがいいでしょう。

例えば収納の奥行が小間中(45㎝程度)ならできる限り背の高い扉の方が収納力を高くできます。
天井の高さにもよりますが8尺(2m40㎝)の扉が使えれば、床から天井までの有効な収納となります。

キッチンサイドなどに作るパントリーと言われる収納は、食品類やキッチンで使う道具などを片付ける収納ですが、間口が間中(90㎝程度)なら扉は折戸か両開き戸が一般的です。
しかし間口が1間(180㎝程度)なら引違い戸も選択できます。
折戸と引き違い戸の違いは、全開放できるかできないかだけではありません。
折戸と開き戸は全開放できるメリットはありますが、前方に扉が開くスペースが必要です。

それに対して引き違い戸のメリットは余分なスペースが要らないことと、地震などで重たい物に押されて勝手に扉が開くことがないことです。

パントリーなどの収納で間口が広い場合は引き違い戸がお勧めと言えます。
パントリーではビン類を下部に収納し、中央はよく使う食材などを納め、普段使わないものは上部に収納するのが基本のようです。

オープンクローゼットのメリット

寝室などに併設されるウォークインクローゼットは扉を付けないオープンクローゼットにする場合があります。
メリットはいちいち扉を開ける手間が要らないことです。
他のクローゼットとは違い寝室は超プライベートルームなので、少しくらい片付いてなくても他人様に見られることはまずないと言えます。
扉がない分、部屋の面積が広くなるので空調効率は悪くなりますが、空気が淀むこともないので湿気などによるカビ対策も必要なくなります。
リフォームをする場合、内部建具やサッシが多くの予算を占める場合があるのでこのようなオープンクローゼットや、あえて扉を付けずに見せる収納にすることで予算を抑えるプラス効果が生まれます。

建材メーカーと建具屋さん

昔は扉と言えば建具屋さんが製作していましたが、近年は多くの建材メーカーが建具を作っています。

カタログでデザインやサイズを選ぶことが可能になりましたが、どうしてもサイズなどを変えたい場合は特注もできます。
そのような場合は、予算は上がりますが後悔しないためにも担当者に相談することをお勧めします。

和室などは、建材メーカーの建具に和風デザインがほとんどないので、建具屋さんに製作依頼することになります。
予算はかかりますが、建具屋さんで作ったものは風合いもあり木の性質をいかすこともできます。
例えばクローゼット扉に桐を使ったものなどは防虫効果に優れていたり、タモ材を使えば傷つきにくく高級感を演出できます。
建具メーカーの扉でも和風を意識しようと思えば、建具枠と扉本体の色をあえて変えたり、無垢っぽい横張り風の板デザインのものを選んだりすることで、安価で和モダンな雰囲気を演出することが可能です。

建材メーカーの建具