その工事ちょっと待った!器具交換




古くなった配管を残していませんか?

キッチンが古くなったからとか、風呂が寒いからと言ってそのその器具だけを取り替える時、「ちょっと待った」と思うことがあります。

「本当に器具を取り替えるだけでいいのですか?」と言いたいのです。
システムキッチンやユニットバスなど器具を取り替えようと思ったとき、あらゆる可能性を考えてみてはいかがでしょうか。
例えばキッチンが古くなって替えたいと思った時、キッチンだけを同じ位置で取り替えただけではリフォームとは言えません。
キッチンを取り替えるなら台所の壁や床、ましてや配管までも取り替えないと後で後悔することがあります。
家電量販店やホームセンターなど機器類を販売するのが目的のお店でリフォームを頼んだ時は特に注意が必要です。
リフォーム店などの競合他社に勝つために見積もりを安くするのはいいのですが、そのために配管は現状のままのものを使用する内容になっていたりします。
20年以上も前の配管では漏水のリスクも高いので、配管は器具交換と同時に必ず新しくしておくべきです。

せっかく取り替えるなら他にも可能性を考えよう

同時にキッチンを据えるのは今の位置でいいのか、対面式にはならないのかなどを提案してもらった方が納得できます。

もっと言えば全く違う部屋にキッチンを移すことまで考えてみてもいいくらいです。
例えば今寝室にしているところにキッチンを持ってきて、隣の部屋も含めてLDKにはならないかなど、長い間住み慣れていても気づかないこともよくあります。
日当たりのいい南東に夜しか使わない寝室や、滅多に使わない和室などがある家をよく見かけます。
どうせならそんな所にLDKを移してもいいのではないでしょうか。
浴室改修をするときなども同じことが言えます。
家全体をよく見てみれば、北に面したほとんど使われていない倉庫に浴室を移した方が使い勝手がよくなると言ったこともあります。
そうなれば今の浴室を使いながら工事を行うことも可能になるので、工事もやりやすく予算面においても仮設風呂など不要な分メリットが生まれます。
住み慣れた間取りを大きく変えることは抵抗を感じ、なかなか実感もわかないのが普通です。
そんな考えても見なかった提案をリフォーム業者から受けても、逆に「高い買い物をさせようとしている」などと警戒心を持つかもしれません。
しかしそうではありません。
多くのリフォームを手掛けた実績のあるプロならそのくらいの提案ができて当たり前だからです。
そんな提案を受けた時はチャンスだと思って一度真剣に考えてみても損はないでしょう。
お客様の要望をそのまま何も考えずに受け入れる方が簡単ですが、付加価値は低いままと言えます。
例えそれが照明器具一つであっても同じことが言えます。
今ついている紐付きのペンダント照明が故障して取り替えようとしたとき、同じものより天井直付けのリモコン付きシーリングライトの方が便利であったりすることはよくあることです。
古くなった器具を取り替えるときはあらゆる可能性を探ることをお勧めします。