ビルダー商品を使ってお得にリフォーム




ビルダー商品って知ってますか?

リフォームの見積もりを取ったらトイレがアラウーノ(パナソニック)になっていたから、「TOTOに替えて下さい」とお願いしたら金額が二倍以上になったといった経験をされた人も多いと思います。
これはアラウーノがビルダー商品であったため、メーカー参考価格はTOTOと同じ程度であってもリフォーム業者の仕入れ価格が格段に安いための違いです。

ビルダー商品はトイレだけではなく、キッチンやユニットバス、洗面化粧台、建材や工具などもあります。
ビルダー商品とは、水回りなどの機器類メーカーがハウスメーカーやホームセンターなどのために作っているのですが、年間に何万台と言った単位で売ってもらえるので卸し価格を極端に安く設定している商品のことです。

例えば家電量販店でクリナップの安いシステムキッチンを見たりしますが、これは大手家電量販店がクリナップからビルダー商品としてキッチンキャビネットだけを仕入れて、そこに独自で仕入れたIHクッキングヒーターや食器洗浄機などの家電製品を組み込んで販売している商品なのです。
他にも全国展開している大手リフォーム会社やフランチャイズ系のリフォーム店はクリナップだけでなく、リクシルやパナソニックなどのビルダー商品を持っています。

よくあるビルダー商品は特定のハウスビルダーのために作っているので、製品名がそのメーカーのカタログには記載されてないことが多く、どこでも買える商品ではありません。
作っているメーカーも少しでも製造原価を落とすため機能を減らしたり、安価な部品を使ったりしている商品もありますが、中には一般に販売されている商品とまったく同じものを製品名だけ変えて販売している商品もあります。

以前にビルダー商品の評判を落としていたのはホームセンターの電動工具類で、有名メーカーの社名が入った工具を買っても直ぐに故障したり、充電できなくなったりするので悪評が充満していたのですが、近年はDIY人気の高まりからそのようなことも少なくなり、ホームセンターのビルダー商品である電動工具の品質も高まってきているようです。

ビルダー商品の見極めは、故障率の程度と言うことになります。以前のように価格重視で作られたビルダー商品の品質は、安価な部品を使用した理由による不具合でしたが、近年のビルダー商品は品質を落とすとメーカーイメージに影響を及ぼすので品質を落とすことはなくなりました。

かえってビルダー商品の方が機能が少ない分、使われている部品も少なく故障率が少なくなったと感じています。
私もトイレやユニットバスは格安のビルダー商品を使っていますが、使用に何の問題もなく、故障したこともありません。
ただ、ビルダー商品は限られたランクの商品しかないのが一般的なので、上級ランクの商品を選ぶことができません。
「キッチンだけにはこだわりたい」といった人にビルダー商品は向きませんが、少しでも安くリフォームをしたい人にとっては必見です。

大手のリフォーム店や全国展開しているフランチャイズ系のリフォーム店などは安く仕入れができるビルダー商品を扱っていて、商品に関してのコストパフォーマンスは地域の工務店に比べると高いと言えます。
しかしリフォームの場合は工事が伴うので工事と商品のバランスを考慮して考えなければなりません。

例えば、システムキッチンだけを新しい物に安くで取り替えたい場合は、ビルダー商品を扱っているリフォーム店や家電量販店、ホームセンター系などが有力に思えますが、間取り変更を伴ったりして商品より工事のボリュームが大きい時は一概にどちらが安いとも言えなくなります。

トイレなどはウォシュレット部が家電製品と言えるので、10年から20年程度で取り替えると考えれば、安い商品がお勧めです。
トイレの一般商品とビルダー商品を比べると価格差が三分の一といった商品も見受けられるので、トイレやメーカーにこだわりが無ければビルダー商品が圧倒的にお得です。