自分で行う浴室リフォームマニュアルその1




浴室リフォームマニュアル

今回は浴室の改修を自分で行う場合の手順を紹介します。
自分ですると言っても全てを手作りするとなればかなり難易度が高くなりますが、自分でプランニングから業者手配までして完成させるのであれば、素人でも可能です。
ただ、時間的余裕と業者とのやり取りも自分で責任を持ってしなければならないため、フルタイムで仕事をされている方にはお勧めできません。
工務店やリフォーム店に依頼するより2割程度は予算を抑えられると思われますが、最後まで一人で責任を持つことになります。

プランニング

現状の状態を図面に書きますが、今がユニットバスなら同じ寸法のユニットバスに取り替える方が簡単です。
現状がユニットバスなら内寸法を測るか、入り口上辺りのメーカーや品番が分かれば大きさが判断できます。
例えば1616サイズの場合、内寸法が奥行、幅共に160㎝の正方形の面積になります。
1616サイズを組み立てる場合は奥行と幅が共に170㎝は必要となりますが、今納まっているなら解体して新しいユニットバスを組み立てることになります。
現状がタイルなどの在来浴槽の場合はタイルなどを取り除き新しく組み立てるユニットバスが入る面積でなければならないため、寸法に余裕を持った計画が必要です。
現状図面を書いて確実に納まる面積を割り出す必要があります。
※建物が傾いていることも考慮して余裕を持った寸法が必要です。

工程と業種

工程とは工事の順番や工事日数を間違えないように決め、業者別に分かりやすく表にします。
切り離し工事として電気や水道の切り離しをしますが半日程度は見ておきます。(電気工事業者、給排水設備業者)
次は解体工事です。古いユニットバスの場合は大概1日もあれば解体可能です。(解体業者)
タイルなどの在来浴室の場合は条件にもよりますが、1日では無理な場合が多く2日から3日かかることもあります。
次は仕込み工事でユニットバスの場合、電気や給排水配管の仕込み工事をします。(電気工事業者、給排水設備工事業者)
同時に大工工事として脱衣室との取り合いや窓の取り合い工事をして頂きます。
これも状況により2~3日必要な場合もあります。
在来浴槽を解体した場合は、ユニットバスを納めるためのコンクリート基礎などが必要になるので、その場合はコンクリートを乾かす養生期間が必要になります。
その後、ユニットバスメーカーの施工業者によって組み立てて頂く事になります。
ユニットバス組み立てはほとんどの場合、丸1日を要します。
条件によって2日の場合も稀にあります。
その後は塗装箇所があれば塗装業者1日必要で、次に脱衣場取り合いなどのクロスや床クッションフロアなど内装業者が入り、窓も取り替えた場合は窓廻り工事(仕上げによって大工さんか板金屋さん)が仕上げ工事をして終了となります。
条件で必要日数は変わりますが、最短でも1週間程度は掛かります。
解体後に思わぬ状況(柱の腐食など)の場合は更に時間が掛かる事もあり、リスクを考えると10日から15日必要な場合も出てきます。
グーグルドライブのスプレッドシートを使った工程表

浴室リフォームの工程表を作成する時、重要なのはリスクのための予備日を作ることです。
解体してみないと正確に確認が取れない事もあるため、もし思わぬトラブルが生じても解決するための時間が必要になるためです。
解体してみたら白蟻被害が進行中な場合も稀ではありませんが、リスクを予測することも必要です。
最初にユニットバス組み立て日を決めて基準とし、次に解体や大工施工日を決めていきます。

業種別の詳細は次の記事をご覧下さい。
自分で行う浴室リフォームマニュアルその2