どんな会社に頼めばいい?
リフォームの業者選びはリフォームの種類によっても異なります。
本来ならどんな種類のリフォームでも同じ業者にお願いしたいところですが、場合によってはかなり見積もり金額に差が出たり、対応が違ったりするので注意しなければなりません。
1. リフォームの種類
・大型リフォーム
間取り変更を伴う500万円以上予算を必要としたリフォーム。
・二世帯リフォーム
二世帯以上が同一敷地内に暮らすためのリフォームで、完全二世帯と同居二世帯に分けられる。
・完全二世帯リフォーム
一軒の家を完全に二世帯に分離し、屋内からの行き来を出来なようにリフォームする。
・同居二世帯リフォーム
二世帯が同居しながら住み易くリフォームする。
・水回りリフォーム
キッチン、浴室、トイレ、洗面室など、下水道の伴うリフォーム。
・屋根リフォーム
文字通り屋根のリフォーム。
・外壁リフォーム
外壁のリフォームで外壁塗装も含む。
・外構リフォーム
生活する建物の外にある、車庫やカーポート、庭や門、塀や物置などをリフォームする。
・部分リフォーム
部分的に内装だけを変えるとか、窓の断熱性能を上げるなどのリフォーム。
・修繕工事
リフォームとは言えないような、例えば給湯器などの器具を交換したり、傷んだ所だけを修理するような工事のこと。
2. 大型リフォーム(二世帯リフォーム含む)の業者選び
大型リフォームの場合は予算も大きく、工事に必要な業者や職人の職種や数も多くなります。
よってそれらを取りまとめたり段取りのできる業者が求められます。
大型リフォームに相応しいリフォーム業者の例
全国展開している大手リフォーム会社
事前調査(現地調査)などのマニュアルもシステム化されていて、概ね安心して任せることができます。
建材などの材料も安く仕入れができるので、その分お客様に還元されて安いイメージがありますが、利益率は高く設定してあるのでトータル金額は決して安いとは思えません。
大型リフォームでトータル予算ではなく、とにかく安心したリフォームがしたい人にはお勧めできます。
注意したいのはリフォーム後の有料メンテナンスや小さな修繕も決して安くないので予算重視の人にはお勧めできません。
このような大手リフォーム会社は営業や工事、設計など分業システムになっていて、転勤や離職などによる人の出入りが多いのも、顧客からすれば不安材料です。
全国展開しているフランチャイズ系リフォーム会社
パナソニックなどのメーカーの看板を挙げ、メーカーと提携したリフォーム会社と、ハウスメーカー系などのフランチャイズがあります。
このリフォーム店のメリットは全国仕入れによるキッチンやユニットバスなどの機器類が安く買えることです。
ただ、メーカーと提携している会社は他社メーカーの商品が選びにくいデメリットがあります。
しかしこれらのフランチャイズリフォーム会社は基本的に地域密着で、多種多様なリフォームに対応してくれることです。
大手リフォーム会社のように大型リフォームばかりを狙った営業スタイルではないので、メンテや修繕の対応も順応性が高いと言えます。
地域密着の建設会社のリフォーム店
地域に根付いた会社のリフォーム店なので予算的にも幅があるでしょう。
会社の方針や考え方で大きく違ってくるので、この地域密着建設会社でリフォームをするときは口コミなどの評判を聞いてみましょう。
利益重視の会社なのか顧客満足重視の会社なのかは直ぐに分かるでしょう。
リフォームに力を入れている工務店
地域に密着したそんなに大きくない会社なので、ここでも口コミや評判は直ぐに分かるでしょう。
工務店の場合は大手やフランチャイズリフォーム店に比べ、プランニングやデザインなどの提案力が気になる点です。
本部を持つ全国展開リフォーム店との情報力の差はプランニングやデザインに大きく影響すると言えます。
新築専業ハウスメーカーリフォーム
大型リフォームで最もお勧めしたくないのが、新築しかしていない大手のハウスメーカーです。
予算も高く、リフォームに特化していないのが一般的です。
自社顧客の有料メンテや老朽化によるリフォームでも決して安くはないでしょう。
ただ、メーカーによって特殊な建材や塗料などを開発して使用している会社は高額でもメンテの価値は高いと感じます。
3. 水回りリフォームの業者選び
水回りリフォームに相応しいリフォーム業者の例
フランチャイズ系リフォーム店
大型リフォームでも触れた通り、キッチンやユニットバス、トイレや洗面台などの水回り機器類が安く買えます。
全国展開の強みでメーカーとの契約が有利なためですが、全てが安くなる訳ではないので注意が必要です。
特に水回りメーカーの上位ランク製品については、この特権が使えないことも多いので、機器類にこだわりの強い人にはメリットが少ないでしょう。
家電量販店やホームセンターのリフォーム
この種のリフォームが一番強いのが水回りリフォームです。
キッチンやユニットバス、エコキュートや家具などが格安で買えたり、ビルダー商品を持っている店も多いのでお買い得です。
当然、間取り変更を伴うような水回りリフォームになるとお勧めできません。
その理由はほとんどの場合、見積もりをしてプランニングも手掛けている設備系の下請け会社が多く、リフォームのプランニングやデザイン力が優れているとは思えないからです。
したがってキッチンやユニットバスを格安で交換したいとか、価格優先で水回りリフォームをしたいと言った要望には検討する価値は高いでしょう。
設備専門業者のリフォーム
このような専門業者の強みは水回り工事にあります。
当然設備専門業者なので主となる給排水工事を下請けに出すことはなく、工事金額は安くなります。
ただ、大工工事や内装工事など他の業種が増えれば増えるほど割安感は減ってくるのは否めません。
したがって、設備工事の割合が大部分を占めるような水回りリフォームの場合に検討して見ることをお勧めします。
4. 屋根、外壁リフォームの業者選び
地域のリフォーム店
地域で看板を挙げて営業しているこれらの店は、顧客満足度重視の店が多いと
いえます。
その理由は口コミや評判が営業の命だからです。
評判を大切にしている店は下請け業者のマナー教育などにも力を入れている会社が多く、気軽に相談できることもメリットです。
専門業者リフォーム
屋根を葺き替えるなど、目的が単純でハッキリしている場合は直接、地域にある専門業者に相談してもいいでしょう。
この場合も口コミや評判を調査することが望ましいと言えます。
専門業者とは、屋根の場合は瓦屋さん、建築板金屋さんなどで外壁は建築板金屋さんや塗装屋さん、大工さんなどです。
訪問販売業者
屋根、外壁リフォームで多いのが訪問販売業者ですが、最もリスクが大きくお勧めできません。
もし訪問販売に遭ってもその場では絶対契約してはなりません。
会社の所在や実績も分からないまま契約するのは、詐欺に遭うのと変わりありません。
5. 外構リフォームの業者選び
地域のリフォーム店
この外構リフォームは特殊な場合が結構多くあります。
したがって地域のリフォーム店でお願いする場合は、実績や知識のあるスタッフがいる店を選びましょう。
直接出向いて相談をすれば、実績や知識の有る無しは判断できます。
外構工事と言ってもカーポートや車庫から門や塀、庭に至るまで職種も多く、外構リフォームの要望内容で業者を選ぶようにしましょう。
外構工事の専門業者
専門業者とはカーポートならサッシ屋さんや金物店、庭やビオトープなら庭屋さん、塀や門なら金物店や左官屋さん、大工さんなどです。
こんな事がしてほしいと要望プランがハッキリしているなら地域の専門業者と直接相談してもいいでしょう。
この場合も口コミや評判を確認することを忘れないようにしましょう。
6. 部分リフォームや修繕工事の業者選び
もちろん地域のリフォーム店に相談してもいいでしょうが、どんな小さな工事でも必ず見積もりを取り予算を確認してから工事を発注しましょう。
中には小さな工事ほど利益率を上げている会社も見受けます。
特に修繕工事の場合は確実な見積もりを取ることが難しい場合もあったり、緊急な場合は見積もりを取る時間がない場合もあります。
機器類の故障はメーカーのサポートセンターに直接お問い合わせをするのがお勧めです。
7. リフォーム業者選びのまとめ
・やはり最も重要なのは「人となり」が見える会社を選ぶ事です。
・会社がどこにあるのかも分からない訪問販売会社はリスクが高いのでお勧めできません。
・どんな小さなリフォームも見積もりを取ってから契約しましょう。
・メンテナンスや経年劣化の修繕のことも考えて業者選びをしましょう。
・口コミや評判を調査して決めましょう。
・リフォームの種類によって業者を選びましょう。
・最初から追加工事について取り決めをしておきましょう。
(追加工事トラブルが多いため)
・着工前の写真を忘れず撮っておきましょう。
・実績の多い業者や担当者を探しましょう。
・顧客満足度重視の業者を選びましょう。