リフォーム契約までのスケジュール




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リフォーム契約までのスケジュール

リフォームを計画して業者と契約するまでのスケジュールを立てる手順を紹介します。
「リフォームをしようと思うけど何から手をつけていいか分からない」と言ったか方が意外と多いと思われるので、スムーズに行なえるようなスケジュールを考えてみました。

間取り変更などを伴う500万円以上のリフォームをする場合、思い立ってから着工するまでには想像以上に長い時間が必要です。
その長い時間に立ちはだかる問題をクリアしていくには、ある程度のエネルギーが必要なので気持ちが途中で折れないようにしたいものです。
本来楽しみながらしたいリフォームがストレスに変わらないためにもスケジュールを立てることをお勧めします。

契約までのスケジュール

・リフォームをしようと思った動機と欲求
・プラン概要
・家族会議
・予算検討
・業者選定
・プラン打合せと見積依頼
・資金計画

動機と欲求

先ずリフォームをしようと思った動機や、どこをどうしたいといった欲求を書き出してみます。

話が進みだすと最初の動機や欲求が変わってしまうこともよくあるからです。
特に欲求は言語化しにくいため、文字にしておくと後の打ち合わせで役立ちます。

プラン概要

業者に相談する前に自分で考えたプランを紙に書いてみます。

間取り変更なども現状の間取りと変更後の間取りを簡単に書いてみます。
この段階では技術的に出来る、出来ないは無視してもいいのです。
キッチンや浴室などの機器類も変える場合は箇条書きにして拾い出します。
こういった作業をすることで業者が決まった後のヒアリングや打ち合わせを明確にし、時間短縮にも繋がります。

また言葉にしにくい欲求なども伝えやすくなり家族会議もスムーズになります。
家族が多いほどそれぞれの欲求も違って意見が食い違うことはよくあることです。

家族会議

ある程度プラン概要が決まると家族会議を開き相談することになりますが、この会議の進行や主導権は実際お金を出す人が行なうことになります。

プラン概要までは奥様がしてもお金を出すのがご主人なら、ご主人がする方がまとめやすくなるのです。
ご両親と同居の場合もご主人が主導してご両親に協力を促さないと、うまくいきません。
実の親子であった場合よくあるのは、意見が食い違ったとき、話しの途中でけんかになりそれ以上進まなくなります。
ご両親のことを考えたプラン内容であっても、言葉だけではうまく説明できずに誤解を受けることも考えられます。
それ故に紙に書いた動機や欲求とプラン概要が必要になると言えます。

予算検討

家族会議で同意も得られ、意見もまとまれば次は予算を検討してみましょう。

自分のプランを現実のものにするのにいくら掛かるのか、ではなくていくらなら出せるかを検討してみます。
最終的には自己資金とか借り入れなどの資金計画が必要になりますが、この段階では概算でも想像して書いておくと後でつまずく事が少なくなります。
リフォーム業者によっては見積をとっても家具やカーテン、家電製品などは入っていないこともあれば、量販店で購入するほうがいい場合も出てきます。
後に見積をとってもリフォームの場合は解体後に思わぬ追加工事が発生することもあるので一割ぐらいは余裕を持った予算で検討しておきます。

業者選定

信頼できる業者に心当たりがあればいいのですが、どこに頼めばいいか分からない場合は情報収集をしましょう。

ご近所や知人のリフォーム経験者に聞いたり、地域で評判のいい会社に目星を付け、ホームページなどで工事実績などを見てどんな会社なのか調べてみます。
もしリフォーム経験者から紹介をして頂く場合は、その会社ではなく担当者を紹介してもらいましょう。
複数の業者から選択しようと考える場合は、金額ではなく提案力や人となり(人柄)を優先して見るほうが失敗を防ぎます。
あまり多くの業者にコンタクトをとると要望依頼などの打ち合わせにエネルギーを消費するばかりか、意に反して強引に引き込まれることにもなりませんので二社くらいに留めるようにしましょう。
リフォーム業者の担当者は、人柄など自分に合った人を探すのがベストです。
ホームページやフェイスブックで調べても、最近は人となりを前に出した会社も増えていますのである程度人柄を見ることができます。

強いて言えば人の見えない会社は敬遠する方がいいのかも知れません。

プラン打ち合わせと見積依頼

この段階になると着工の時期なども見えてきます。

住みながらのリフォームや水廻りのリフォームでは、工事時期を考えておかないと工期が長くなったり不便を強いられることになります。
盆や正月、ゴールデンウィークなどで工期が延びたり、寒い時期は避けたいものです。
リフォーム業者が決まればプラン打ち合わせをしますが、先ずは現状調査をしてもらいます。
家の図面があれば調査も早く終わりますが、なければ現状の図面を書いてもらうために測量も必要になります。
業者とのプラン打ち合わせには、最初に書いた動機や欲求、プラン概要が役に立ちます。
その要望に加え業者からの提案も含め検討することになりますが、このプラン打ち合わせには時間を掛け、十分検討することが望ましいと思います。
場合によってはこのプラン打ち合わせを納得がいくまで何度も繰り返します。
プランが確定してから見積依頼をします。

見積依頼をするときはお互いの信頼を保つためにも、いつ提出して頂けるのか聞いておきましょう。

資金計画

見積を頂いたら再度予算検討をします。

前回書いた「リフォームの追加工事トラブル」を防止する意味でも、追加工事が発生するリスクなどはこの時点で確認しておく必要があります。
それでも一割くらいは余裕を持った資金計画にすることをお勧めします。
頭に描いていたものが工事進行に伴い見えてくるので、工事途中に「やっぱりここを変更してほしい」と思うことも出てくるからです。
例えば解体後見ると「大きな丸太梁がリビングの天井裏にあるので、見せるように変更してほしい」などです。
予算オーバーなら機器類や材料のランクを下げることも検討しなければなりませんが、ここだけはと言うこだわりは少し無理をしても実行しておかないと後悔に繋がります。
見積変更も終わってやっと契約になります。

こうして契約までのスケジュールをみると、最初にリフォームを考えてから契約までの時間は、工事着工から引渡しまでより長い時間を要することが考えられます。
しかしこの時間が一番楽しいはずです。
旅行と同じで実行するまでに想像を膨らませ、リフォームに関する雑誌を見たりNETなどで知識を得て自分好みの家づくりを考えることは、その時間楽しめると言うことです。

楽しいはずのリフォームがストレスに変わらないためにも、契約までのスケジュールを確認しておきましょう。